アンコールの星空とレッスンへの気づき

2025年11月30日 08:22

先日、横浜のKアリーナで行われた
角野隼人さん(Cateen)のコンサートへ行ってきました。

開演前から、独特の緊張とワクワクが入り混じるあの空気。
音楽を教えていても、やっぱり“本物”を前にすると
心が震えますね。

そしてコンサート終盤。
まさかの驚きのニュースが発表されました。

【屋内で開かれたソロコンサートでの
チケット売り上げ数・世界最多】

ギネス世界記録の認定です。

会場中が大きなどよめきと拍手の渦。
「歴史の一瞬に立ち会っているんだ」と思うと胸が熱くなりました。

そして、もう一つのサプライズ。
アンコールが始まる直前、

「撮影OKです」

というアナウンス。

なぜだろう?と思ったその瞬間、理由が分かりました。

アンコール曲は
きらきら星変奏曲。

曲が始まった途端、みんながそっとスマホを掲げて、
暗い客席に無数の小さな光がゆらゆら揺れ、
会場全体がまるで星空のようになったのです。

きらきら星に合わせて、
客席にも“きらきら”が広がるような…
あれは、演奏と景色を共に創り出すための
撮影OKだったのかもしれません。

思わず胸がぎゅっとなるような、
忘れられないワンシーンでした。

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【講師として感じたこと】
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その帰り道、私はずっと考えていました。

音楽を教える私たちにとって大切なのは、
「正しく弾けたか」だけではなく、

“心が動く瞬間をつくること”だと。

今回の体験から、
レッスンにすぐ生かせる学びを3つまとめました。

(1)生徒の「好き」をもっと尊重する
角野さんの音楽は、クラシックの枠を自由に飛び越えています。
生徒の「これが弾きたい」「この曲が好き」の気持ちこそ、
上達のエンジンになるのだと再確認しました。

(2)小さな“きらっと光る瞬間”を見逃さない
客席のスマホの光のように、
生徒にも小さな輝きがあります。
できたこと、気を付けられたこと、
その一瞬を見つけて伝えるだけで
自己肯定感はぐっと育ちます。

(3)レッスンに遊び心をひとつ
きらきら星変奏曲のように、
知っている曲が“違う表情”に変わる楽しさ。
音色遊び、リズムアレンジ、即興など、
ちょっとした工夫が子どもの表現力を大きく広げます。

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今回のコンサートで、
「音楽ってやっぱり素敵だな」
「私ももっと、生徒たちに感動を届けたい」
そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。

明日からのレッスンが、
また少し楽しみになりました。

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